映画『ヘレディタリー/継承』と『恐怖の報酬』感想ネタバレ

先日、2本立て続けに鑑賞してきました。ジャンルがホラーだけに結構疲れました。

たまたま映画館をはしご鑑賞できたので選んだのですが、同じジャンルでもこれだけ異彩を放つ映画はなかったのでまとめて感想を書こうと思います。

どちらの作品も”運命”に焦点を当てた作品でした。

ジョジョの奇妙な冒険にある「眠れる奴隷」を思い出すMEMEを感じました。

『恐怖の報酬』は濃厚な絶望をくらう

この映画を観たきっかけは、MGSの監督である小島秀夫氏がTwitterでとりあげていたからでした。

 

もう観ればわかると思うけどつり橋を渡るトラックの迫力のある画をみれば興味を持つのも仕方がないと思います。

あらすじ

南米奥地の油田で火災が発生し、4人の犯罪者が高額の報酬と旅券をもとに絶望の淵から脱出するため、鎮火に使うニトログリセリンを運搬する危険なミッションに挑む…

本作はリメイクである

もとは1953年にH=G・クルーゾー監督作を「エクソシスト」、「フレンチコネクション」で知られるウィリアム・フリードキン監督がリメイクしました。

公開は1977年だが、今年日本で公開されたのは、監督に無断でカットされた30分をオリジナル完全版として上映したものです。

感想

70年代の映画らしい暗殺シーンから始まったので、「ちょっと古すぎたかな」と思いましたが、映像と音声の粗さが殺伐としたストーリを一層味わい深いものに引き立てていました。

 

激しい銃撃戦とカーチェイスでものすごいノワールな雰囲気で「フレンチコネクション」を思い出します。南米に舞台が移ってからは、逃亡生活の末行きついた悲惨なものでした。

 

多少危険を冒してでも4人の男たちが、ニトログリセリンを運ぶ理由がわかります。

 

トラックでニトロを運ぶのがこの映画の一番の見せ場であり、ハラハラして目が釘付けになりました。

「なんでこんな道しかないんだよ!!」とつっこみたくなるぐらい最悪です。

橋は木が朽ち果ててるし、つり橋は豪雨の中「いや無理だろ」と死亡フラグがビンビンなぐらい危険で渡り切った後は、「はぁ」っと思わずため息が出るほど緊張しました。

 

でもこれで終わりじゃないんです。せっかく渡りきったのに大木が倒れてるじゃん。もう観てる側も、「あっこれ現地解散ですね」なんて心中お察ししました。

のらねこ
のらねこ

何回絶望させるんだよ!!

この映画は、始めから終わりまで死と隣り合わせなので、息つく暇もないぐらい手に汗握る作品でした。

 

ぐったりするぐらい緊張の連続なのできちんとお休みとって観たほうがいいです。そのぐらい見応えがありました。お腹いっぱいです。

『ヘレディタリー/継承』はガチでおばけが出た…

写真はグラハム家の皆さんです。この家族何かがおかしい…

映画の予告編で、何回も見かけていたので知ってはいたけど普段なら見ない映画でした。

 

いつもTOHOシネマの幕間の山崎紘奈が見たいから早めに着座するというのは完全に余談ですが、お兄ちゃんが机に思いっきり鼻を打ち付けるシーンが強烈でいつも目をそらしていました。

 

ゾッとする内容ですが、私が見た回では満員でした。

「A24」映画好きの人たちは、この製作会社をみてピンと来るはずです。近年多くの良質な映画を世に送り出しているところです。製作会社で選ぶ時代が来ているのかもしれません。

あらすじ

グラハム家の祖母・エレンが亡くなった。娘のアニーは夫・スティーブン、高校生の息子・ピーター、そして人付き合いが苦手な娘・チャーリーと共に家族を亡くした哀しみを乗り越えようとする。自分たちがエレンから忌まわしい“何か”を受け継いでいたことに気づかぬまま・・・。

やがて奇妙な出来事がグラハム家に頻発。不思議な光が部屋を走る、誰かの話し声がする、暗闇に誰かの気配がする・・・。祖母に溺愛されていたチャーリーは、彼女が遺した“何か”を感じているのか、不気味な表情で虚空を見つめ、次第に異常な行動を取り始める。まるで狂ったかのように・・・。

そして最悪な出来事が起こり、一家は修復不能なまでに崩壊。そして想像を絶する恐怖が一家を襲う。
“受け継いだら死ぬ” 祖母が家族に遺したものは一体何なのか?

引用元

映画『へレディタリー/継承』公式サイト
映画『へレディタリー/継承』公式サイトです。絶賛公開中。TOHOシネマズ 日比谷ほか。【超恐怖】これが現代ホラーの頂点 全米を凍りつかせた”完璧な悪夢”ついに上陸 この家族の物語は、永遠のトラウマになる―

強烈なラストは目をそむけたくなる

結末から言うとグラハム家は全員死にます。

 

映画自体はゆっくりとしたものですが、まるですべてが結末のために用意されたもののように感じられて、終わった後もその余韻はとてつもないものでした。

題材は「悪魔崇拝」です。

エクソシストが好きな人には、そのミステリー性とオカルト感はたまらないものがあると思います。

おばあちゃんの正体が悪魔崇拝教団のリーダーだったことが判明してから、この映画の本領が発揮される気がします。

お母さんが天井に張り付いて頭打ち付けるところは戦慄が走りました。

それにこの映画には本物のおばけが映り込んでいるとか…

こうして振り返っているいまも、怖くて仕方がないです。

さいごに

「エクソシスト」を作った監督の伝説的映画を鑑賞したあとに現在の「エクソシスト」とも言われている『ヘレディタリー/継承』を観ると本当にしんどいです。

そのぐらい重厚感のある映画を見てしまいました。

どちらも見応えがあり、公開後も多くのファンに語り継がれる作品になるでしょう。心臓の弱い方はやめたほうがいいかもしれませんが、本当に良質な作品なのでぜひ一度見てください。

とりあえずトレイラーから☟

 

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